ポスパケットは2016年9月末日でサービス終了となっており、
以降は2016年10月1日より開始する、
個人向けゆうパケットがポスパケットの代替サービスとなりますので、
個人向けゆうパケットの送り方は以下の別記事をご覧下さい
ゆうパックとポスパケットの2つのサービスを取り上げて、
料金・サイズ、追跡の有無、着払いの可否などの違いを比較して、
私なりにメリットやデメリットと感じる部分をまとめてみました
最近では様々なバリエーションの配送サービスがある事から、
どれが自分の目的に合う送り方なのか、というのがわかりにくい事もあり、
この記事では特に、ゆうパックとポスパケットに関してまとめましたので、
発送方法を検討される際に参考としてみて頂ければ幸いです
利用の前提条件
まず、ポスパケットとゆうパックを利用するための、
前提条件に関してまとめると以下の通りとなっています
あて名シールが必要(自宅印刷も可能)
封筒などは自分で用意する必要あり
[ゆうパック]
専用の伝票が必要(自宅印刷も可能)
箱や袋などは自分で用意する必要あり
上記の内容を補足していきますと、ポスパケットに関しては、
荷物を発送する際に、郵便局で「あて名シール」をもらってくるか(無料)、
自分でポスパケットラベル(送り状)を印刷する必要があります
(あて名シールはコンビニでは手に入りませんのでご注意下さい)
なお、ポスパケットラベルを自分で印刷する場合には、
カラープリンターと市販のあて名ラベル(A4判8面のシールタイプ)が必要な、
Webゆうパックプリント を使う他にも、
事前登録が必要ですが、郵便局でもらえる専用印刷ラベル(市販のラベルも可)に、
モノクロプリンターでも印刷する事ができるゆうパックプリントR を使う方法があります
(Webゆうパックプリントで普通のA4用紙に印刷したものを、
糊などで貼り付ける事も可能ですが、正式な方法としては推奨されていません)
ゆうパックに関しては、こちらも無料で手に入る専用の伝票が必要で、
伝票に関しては、郵便局でもらったり、集荷を頼んだ際に持って来てもらう事もできますし、
ローソン・ミニストップなどのゆうパックを取り扱っているコンビニで手に入れられる他にも、
Webゆうパックプリント (カラープリンターが必要)や、
ゆうパックプリントR (モノクロプリンターもOK、要事前登録)のサービスを利用して、
自宅のプリンターを使って印刷する事も可能となっています
(自宅印刷したゆうパックの伝票はコンビニでは使えない他、
ゆうパック代金引換の伝票などを自宅印刷する場合には事前登録が必要です)
ちなみに、梱包に使用する封筒や箱などは、ゆうパックにしても、ポスパケットにしても、
これを使わなければいけない、という様な専用のものはありませんので、
最低限、一般的な輸送に耐えられる強度があり、次項でご紹介するサイズの規定を守れば、
封筒でも、ダンボールでも、ビニール製の袋でも、何を使ってもOKです
ポスパケットもゆうパックも封筒や箱などは自分で用意する
ポスパケットは専用のあて名シールが必要(郵便局で手に入る、無料)
ポスパケットあて名シールはコンビニでは手に入らない(ただし、自宅印刷が可能)
ゆうパックの利用には専用の伝票が必要(自宅印刷も可能)
サイズや重さの制限と送料
続いて、各サービスのサイズや重さの制限と送料に関してまとめると以下の通りになります
サイズ34cm×25cm(A4大)、厚さ3.5cm以下、重さ1kgまで
全国一律送料:360円
[ゆうパック]
サイズ3辺合計170cm以内、重さ30kgまで
送料:サイズと距離で決まる
上記の内容を補足していきますと、ポスパケットに関しては、サイズと重さが、
A4用紙より大きいA4ファイルサイズの34cm×25cm、厚さ3.5cm以下、重さ1kgまで、
という制限で、ゆうパックと比較すると送れるものが限定されますが、
その分、送料が全国一律で360円に設定されている点が特徴的となっています
ゆうパックに関しては、サイズと重さが、
縦・横・高さ(厚さ)の3辺の合計が170cm以内、重さ30kgまで、
という制限ですが、送料が、全国一律料金ではなく、
「60サイズ・80サイズ・100サイズ・120サイズ・140サイズ・160サイズ・170サイズ」
という細かく分かれたサイズ区分に加え、
発送地域からお届け地域までの距離との組み合わせで決まるのが特徴的です
(ゆうパックでは、重さの制限は一律30kgまでとなってます)
[参考:ゆうパックの送料一覧 ]
以上の事から、ポスパケットは送れるものが限定されているが送料が安い、
という事に加え、ゆうパックは送れるものの範囲が広い、という事がわかるかと思います
ポスパケットの制限は34cm×25cm(A4大)・厚さ3.5cm以下・重さ1kgまで
ポスパケットの送料は全国一律360円
ゆうパックの制限は3辺合計170cmまで・重さ30kgまで
ゆうパックの送料はサイズと距離の組み合わせで決まる
割引制度に関して
ゆうパックとポスパケットの割引制度に関しては、以下の通りです
大量個数の場合に特別運賃あり
[ゆうパック]
個人利用でも使いやすい割引制度あり
上記の内容を補足していきますと、ポスパケットに関しては、
個人利用では、ハードルが高いため利用する機会はほぼ無いかと思いますが、
年間差出予定個数が1万個以上の場合などに、特別運賃が適用されます
[参考ページ:ポスパケット特別運賃(1) 、ポスパケット特別運賃(2) ]
ゆうパックに関しては、元々の送料の設定は少し高めですが、
個人利用の場合でも適用させやすい割引制度がいくつかあり、
詳細は以下の別記事でまとめていますので合わせてご覧下さい
ポスパケットは年間差出予定個数1万個以上などの条件で割引あり
ゆうパックは個人利用でも使いやすい割引制度あり
着払い・代金引換の可否
各サービスの着払いや代金引換の可否としては以下の通りになります
着払いが利用可能
代金引換は利用不可
[ゆうパック]
代金引換が利用可能(専用の伝票が必要)
着払いも利用可能(専用の伝票が必要)
上記の内容を補足していきますと、ポスパケットに関しては、
代金引換の発送方法を利用する事ができないものの、
着払いの発送方法を利用する事が可能となっていますが、
ポスパケットの着払いでの発送に関しては、
必ず郵便局の窓口で発送受付をする必要がある他、
着払いの場合には、手数料21円が加算され、
受取人が合計381円を支払う事になりますのでご注意下さい
(ポスパケットは着払いに関しても通常と同じあて名シール・ラベルで発送できます)
ゆうパックは発送人が送料を払う「元払い」以外にも、
着払いと代金引換での発送方法が可能となっていますが、
どちらもそれぞれ専用の伝票を使う必要があります
(着払いの伝票はコンビニでも手に入りますが、
代金引換の伝票に関しては、通常コンビニには置いていないので、
郵便局で手に入れるか、集荷の際に持って来てもらう方法があります)
ちなみに、ゆうパックの代金引換に関しては、ヤマト運輸などと違い事前契約が不要で、
専用の伝票さえ手に入れれば、個人でも利用する事が可能となっています
(ただし、代引手数料と送金手数料などが別途かかります 参考ページ )
なお、着払いの場合は、ゆうパックを取り扱っている、
ローソン・ミニストップなどのコンビニからも発送できますが、
代金引換に関しては、郵便局の窓口か集荷を利用してしか発送できませんのでご注意下さい
また、コンビニから発送する場合、自宅印刷した伝票や、
宛名印字サービスを利用した伝票などは使えません
ゆうパックは代金引換も着払いも利用可能
ポスパケットは着払い利用可能・代金引換利用不可
補償・追跡・お届け方法に関して
ゆうパックとポスパケットの追跡と補償、お届け方法に関しては以下の通りになります
追跡サービス利用可能
補償なし
お届けは郵便受けに投函
[ゆうパック]
追跡サービス利用可能
補償あり(30万円まで)
お届けは対面手渡し
以上の内容を補足していきますと、どちらのサービスに関しても、
追跡サービスが利用できるという点は同じとなっています
なお、補償に関しては違いがあり、
ポスパケットは送料が安価な設定となっている事から補償がありませんが、
ゆうパックは、はじめから30万円までの補償があります
(別途370円を加算して、セキュリティサービスを利用する事で、50万円まで補償されます)
[参考ページ:セキュリティサービス – 日本郵便 ]
また、お届け方法に関しても違いがあり、
ポスパケットは原則的にお届けは郵便受けに投函されますが、
ゆうパックのお届けは対面手渡しとなっているのが特徴的です
ただし、例外的に、ポスパケットの荷物がお届け先の郵便受けに入らない場合や、
着払いのポスパケットに関しては、対面手渡しとなり、
この場合に不在だと、不在票が投函されます
ポスパケットに関しては、追跡サービスが利用できるものの、
基本的にお届けが郵便受けに投函で、補償も無いため、
例えば、高価なものを送る場合などには、対面手渡しで確実にお届けされて、
補償もある、ゆうパックを利用するのがおすすめです
ポスパケットもゆうパックも追跡サービスが利用可能
ポスパケットは補償がない
ポスパケットのお届けは郵便受けに投函(例外もあり)
ゆうパックは補償がある(30万円まで)
ゆうパックのお届けは対面手渡し
発送できる場所・集荷サービスに関して
各サービスに関して、荷物の発送の受付ができる場所と、
集荷サービスの利用の可否をまとめると以下の通りとなっています
発送できる場所:郵便局の窓口、郵便ポスト
集荷:利用不可
[ゆうパック]
発送できる場所:郵便局の窓口・コンビニなど
集荷:利用可能
上記の内容を補足していきますと、
ポスパケットに関しては、集荷サービスは利用できませんが、
発送できる場所としては、郵便局の窓口で受付する以外にも、
郵便ポストへ投函する方法もあります
(ポスパケットの集荷は、ゆうパックの荷物のついでや、
大量個数の場合などは例外的に対応してもらえる可能性があります)
なお、郵便ポストへ投函する場合には、360円分の切手の貼り付けが必須となる他、
着払いで発送する場合や、郵便ポストに入らない大きさの荷物の場合は、
郵便ポストへ投函しての発送はできず、郵便局の窓口からのみの受付となります
対照的にゆうパックに関しては、
荷物を自宅に取りに来てもらう集荷のサービスが荷物1個からでも利用可能で、
(集荷の場合は、送料に持込割引が適用されませんのでご注意下さい)
他にも、発送の受付ができる場所として、
郵便局の窓口やコンビニなどの取り扱い店があります
[参考:ゆうパックを取り扱うコンビニ ]
ちなみに、ポスパケットに関しては、ゆうパックと違って、
コンビニのレジで発送の受付はしていませんが、
郵便ポストから発送できるポスパケットの荷物に関しては、
コンビニに設置された郵便ポストを利用する事で実質コンビニからも発送可能です
(ローソンなど一部のコンビニでは、店内に郵便ポストが設置されている場合があります)
集荷サービスは、ゆうパックは利用可能、ポスパケットは利用不可
ポスパケットは郵便局の窓口や郵便ポストから発送できる
ゆうパックは郵便局の窓口やコンビニなどから発送できる
支払い方法に関して
各サービスの支払い方法としては以下の通りとなっています
現金(郵便局の窓口のみ)
切手
[ゆうパック]
現金
切手(注)
電子マネー(注)
クレジットカード(注)
クオカード(注)
注:発送場所によって、使える支払い方法が異なります
上記の内容を補足していきますと、ゆうパックに関しては、
現金の他に、切手が使えたり、一部コンビニでは、
クレジットカード・電子マネー・クオカード支払いなどもできますが、
発送する場所によって支払い方法が異なるため、以下の別記事でまとめています
ポスパケットに関しては、郵便ポストから発送する場合は、
360円分の切手を荷物に貼り付けても良いですし、
郵便局の窓口で受付する場合には、送料を現金や切手で支払う事も可能となっています
(郵便局の窓口では、現金と切手の併用も可能)
ポスパケットの支払い方法は現金(窓口のみ)と切手
ゆうパックも現金以外の支払い方法もある(発送場所で異なる)
お届け日数に関して
各サービスのお届け日数に関しては以下の様な情報が挙げられます
上記を補足していきますと、ポスパケットは、日本郵便のサイトに以下の記載があります
「ポスパケット」「ゆうメール」の送達日数は「大型郵便物」と同様です。
なお、具体的なお届け日数としては、発送地域とお届け地域の距離で異なるため、
上記にも挙げた郵便局のこちらのページ からご確認頂ければと思います
ちなみに、ポスパケットもゆうパックも日曜・祝日も配達されます
こちらのページ から確認可能
ポスパケットもゆうパックはポスパケットもゆうパックも日曜・祝日も配達される
日にち・時間帯指定に関して
各サービスのお届けの際の日にち・時間帯指定に関しては以下の通りとなっています
日にち・時間帯の指定は不可
[ゆうパック]
日にちも時間帯も指定可能
上記の内容を補足していきますと、ゆうパックに関しては、発送の際に、
日にちも時間帯も指定する事が可能となっています
(お届けが間に合わない様な日にち・時間帯は指定できません)
対照的に、ポスパケットに関しては、前述の通り、
お届けは基本的に郵便受けに投函されますので、
日にちや時間帯の指定はできませんのでご注意下さい
ゆうパックは日にちも時間帯も指定可能
ポスパケットは日にちも時間帯も指定不可
信書の取り扱いに関して
各サービスの信書の取り扱いに関しては以下の通りとなっています
信書は送れない
[ゆうパック]
信書は送れない
上記の内容を補足していきますと、
ゆうパックもポスパケットも信書を送る事ができませんのでご注意下さい
なお、どんなものが信書に該当するのか、という事に関しては、
郵便局のこちらのページ に詳しく書かれていますので、参考としてみて下さいね
ゆうパックもポスパケットは信書が送れない
ゆうパックとポスパケットのメリット・デメリット
最後に、ゆうパックとポスパケットのメリット・デメリットをまとめたいと思います
利用には専用のあて名シールが必要(郵便局で手に入る、無料)
専用のあて名シールはコンビニでは手に入らない(ただし、自宅印刷も可)
封筒などの梱包資材は自分で用意する必要あり
サイズは25cm×34cm(A4大)・厚さは3.5cm
重さは1kgまで
送料は全国一律360円
大量個数の場合などには特別運賃が適用される
補償無し・追跡サービスが利用可能
支払い方法は現金(窓口のみ)と切手
発送できる場所は、郵便局の窓口と郵便ポストへ投函
集荷サービスは利用不可
お届けの際は、日にちも時間帯も指定不可
日曜・祝日も配達される
代金引換は利用不可・着払いは利用可能
信書は送れない
ゆうパックの利用には専用の伝票が必要(自宅印刷も可能)
箱や袋などの梱包資材は自分で用意する必要あり
サイズは3辺の合計が170cm以内
重さは30kgまで 送料はサイズと距離で決まる(
個人利用でも使いやすい割引制度がある
補償あり(30万円まで)・追跡サービスが利用可能
現金以外にも各種支払い方法が使える(発送場所で異なる)
発送できる場所は、郵便局の窓口やコンビニなど
集荷サービスも利用可能
お届けの際は、日にちも時間帯も指定可能
日曜・祝日も配達される
着払い・代金引換が利用可能
信書は送れない
メリット・デメリットに関して補足していきますと、
これまでご紹介してきた内容から、ゆうパックとポスパケットは、
タイプの異なる配送サービスであると言えるかと思います
特にポスパケットの場合は、ゆうパックと比較して、
送れる荷物の大きさの制限が厳しく、補償もありませんが、
その分、安価な価格設定となっているので、
ポスパケットの制限内の荷物であれば、安く送れるのが魅力です
対照的にゆうパックの場合は、ポスパケットと比較して、
サイズや重さの制限が厳しくないので、色んなものを送る事ができ、
追跡サービス・補償なども充実していますが、
送料は少し高い設定なので、より大事な荷物、
確実に届いて欲しい荷物などに向いている発送方法とも言えます
補償が無くても少しでも安く送りたい、多少高くても確実に届けたい、など、
それぞれ目的も違うかと思いますので、
より自分の目的に合う方法を上手く選んでみて頂ければ幸いです
管理人の感想
ここまで、ゆうパックとポスパケットの2つのサービスを取り上げて、
料金・追跡・着払いなどの違いを比較して、ご紹介させて頂きました
一概にどちらのサービスの方が優れているという訳ではなく、
それぞれに特徴がありますので、特徴を理解して有効活用してみてはいかがでしょうか
また、ゆうパック・ポスパケットにこだわらなくても、
色んな送り方がありますので、よろしければ合わせて検討してみて下さいね
定形外郵便 全国一律120円~
クリックポスト 全国一律185円
スマートレター 全国一律180円 発送簡単オススメ
ゆうメール 全国一律180円~
ポスパケット 全国一律360円
レターパック 全国一律360円と全国一律510円の2種類 発送簡単オススメ
宅急便コンパクト 594円~(割引制度あり)
まとめ
今回は、ゆうパックとポスパケットの違い、メリット・デメリットを比較して、
ポスパケットのメリット・デメリット
利用には専用のあて名シールが必要(郵便局で手に入る、無料)
専用のあて名シールはコンビニでは手に入らない(ただし、自宅印刷も可)
封筒などの梱包資材は自分で用意する必要あり
サイズは25cm×34cm(A4大)・厚さは3.5cm
重さは1kgまで
送料は全国一律360円
大量個数の場合などには特別運賃が適用される
補償無し・追跡サービスが利用可能
支払い方法は現金(窓口のみ)と切手
発送できる場所は、郵便局の窓口と郵便ポストへ投函
集荷サービスは利用不可
お届けの際は、日にちも時間帯も指定不可
日曜・祝日も配達される
代金引換は利用不可・着払いは利用可能
信書は送れない
ゆうパックのメリット・デメリット
ゆうパックの利用には専用の伝票が必要(自宅印刷も可能)
箱や袋などの梱包資材は自分で用意する必要あり
サイズは3辺の合計が170cm以内
重さは30kgまで 送料はサイズと距離で決まる(
個人利用でも使いやすい割引制度がある
補償あり(30万円まで)・追跡サービスが利用可能
現金以外にも各種支払い方法が使える(発送場所で異なる)
発送できる場所は、郵便局の窓口やコンビニなど
集荷サービスも利用可能
お届けの際は、日にちも時間帯も指定可能
日曜・祝日も配達される
着払い・代金引換が利用可能
信書は送れない
という事をご紹介しました
使ってみる事で気付く良い点や悪い点もあるかと思いますので、
よろしければ皆さんもぜひ一度実際に利用してみて頂ければと思います